グーグル検索で「ドル円 ボラティリティ」と入力すると…
…「ドル円 ボラティリティ 低い」と検索候補が出てきます。
実際、最近、専門家の記事やコラム、FX関連ブログ、動画配信者さんなどから「ドル/円のボラティリティが低い」といった声がよく聞かれます。
果たして、 本当に最近の相場はボラティリティ(以下、ボラ)が低いのでしょうか?
ドル/円 1年足 (2000~2019年)
ちょうど2019年も終わったところなので、過去20年のドル/円1年足チャートを作ってみました。
表中の変動pips、及び、変動率の計算方法は以下の通り。
- 変動pips = 最高値 ー 最安値
- 変動率(%) = 変動pips ÷ 始値
1年足で見た場合、2019年は変動pipsも変動率も小さく、文字通り過去20年間で最も「ボラが低い1年」であったと言えます。
米中貿易戦争で大いに振り回された感があったのですが、 ボラが低いのは意外でした。
同様に、主要な通貨ペアのユーロ/ドル、ポンド/ドルも1年足チャート考察してみます。
ユーロ/ドル 1年足 (2000~2019年)
世界で最も通貨取引量が多いユーロ/ドルの通貨ペアですが、こちらもドル/円同様、過去20年間で最もボラが低い1年であったことが分かります。
変動pips幅で見ると異常なほど値動きが鈍かった1年でした。
自分も昔はユーロ/ドル通貨ペアをメインでトレードしていた時期もあったのですが、最近はほとんど取引することがありません。
スキャルピングやデイトレード中心だと値動きが無いのでイライラします。
ポンド/ドル 1年足 (2000~2019年)
イギリスってEU(欧州連合)から合意なき離脱する?しない?…で大いに揺れた2019年でしたが、ポンド/ドルのボラは過去20年間で大きくもなく、小さくもなく、平均的なものでした。
とはいえ、短時間で瞬間的に上下へ100pips動くときもあり、「殺人通貨」であることには変わりありません。
1年足で見ると、過去にユーロ/ドルのほうが変動pipsの大きい年度もあり、あまり実感が無かったので意外でした。
2020年以降はどうなるの?
では、過去20年間で最もボラが低かったドル/円、ユーロ/ドルは、2020年以降どのような動きになるのでしょうか?
…ハッキリ言ってワカリマセンっ!スイマセン m(__)m
こればかりは正直言って分かりません。
ただ、多くの専門家、ブロガーさん、動画配信者さん達に共通してるのは…
“ ボラが低いのはマグマを溜め込んでいる状態と同じ、きっかけがあれば激しく噴き出す(=動き出す) ”
…という見解です。
果たして2020年はどうなるのでしょうか…?