世界中がコロナ禍に揺れた2020年が終わりました。
ちょうど1年が終わったということで、主要通貨ペアの1年足チャートを作ってみました。
表中の変動pips、及び、変動率の計算方法は以下の通り。
- 変動pips = 最高値 ー 最安値
- 変動率(%) = 変動pips ÷ 始値
ドル/円 1年足 (2000~2020年)
2019年は変動pipsも変動率も小さく、過去20年で、最もボラティリティの低かったドル/円チャートですが、2020年は、円高方向に動いた1年であったことが分かります。
ただ、新型コロナウイルスの流行という、大きな変動材料があった割には、変動率が意外と小さかったといった印象です。
ユーロ/ドル 1年足 (2000~2020年)
2019年は、ドル/円と同じく、異常なほど値動きが鈍かったユーロ/ドルですが、2020年は、大きく上昇しています。
1年足という超長期チャートで、パターン分析が効くのかどうか分かりませんが、2008年以降、下落基調にあった価格が、”Wボトム”をつけているようにも見えます。
定石から言うと、トレンド転換の動きであり、2021年以降は上昇基調になってもおかしくありません。
ポンド/ドル 1年足 (2000~2020年)
2016年に、国民投票でEU(ヨーロッパ連合)からの離脱が決定して以降、下値付近で安定しているポンド/ドルですが、2020年は”ピンバー”で終わりました。
ピンバーは、トレンド転換のサインの一つであり、前述のユーロ/ドル通貨ペア同様、2021年以降は上昇基調になるのかな・・・。
(2013年にもピンバー出てますが、この時は、逆にそこから下落してます・・・)
2021年はどうなるの?
あくまでも個人の見解ですが・・・。
2021年は、やはり新型コロナウイルスに大きく左右される相場になります。
ワクチンが流通し、感染拡大が抑えられた時、各国の中央銀行は、現在の金融緩和策から引き締めに転換するはずですので、市場がどう反応するのか、見極める必要があります。
2020年末に、通商合意に至ったイギリス(ポンド)とEU(ユーロ)は、1年足チャートのパターン通り、上昇基調に転換するのでしょうか?
あるいは、アメリカの新大統領(この記事書いている時点では、まだ正式決定していません)の政治手腕によっては、ドル買いが進む可能性もあります。
果たして2021年はどうなるのでしょうか…?